朝の参道
風のさやぎと共に巨杉の樹間から光の束が流れ落ちた、眼をみはらずにはいられないこの横溢の中に、人はなんと小さく、しかし確かな存在なのだろう、二人の姿に光と風の滋雨はおしみなく降り注ぎ、そのいいしれぬ平穏に二人は歩む。